印欧諸語を例にとって、右が優勢という話。そういえば、印欧諸語ではない韓国語も、「右」が優勢のようです。韓国語は「오른-쪽(olunccok オルンチョック)」で右を表します。olun-は接頭辞で、olun + ccok(方)で右の方つまり「右」、 olun + son(手)で右手、olun + phal(腕)で右腕となります。
olun-はどうやら「正しい」を意味する形容詞「옳다(olhta オルタ)」がolhun > olun-のように変化し化石化したものようです。daumのQ&Aによれば、16世紀ごろに「正しい」を意味するolhAta*の連体形olhAnが、歴史的にolun-に変化したそうです。
一方、韓国語で「왼쪽(waynccok ウェンチョック)」は左を意味します。これは、16世紀ごろ「間違っている」の意味のwaytaがあり、連体形waynが化石化して現在も残っているそうです。現在は、waytaという形容詞は使われず、kulutaが使われます。
右が優勢なのは、他のいろんな言語で見られるかもしれません。
* Aはアレア