最近、留学生のmixiの日記に「W杯での韓国人の態度に腹が立った」という旨のもの(以下「W杯の日記」と略します)が軒並み書かれました。
この日記はそれらの記事への、8割が補足で2割が提案だと思ってください。僕の立場からすれば韓国を擁護するとか、そういった目論見はありません。
大まかにW杯の日記を読んで、まず気になった点がひとつ。 「韓国」あるいは「韓国人」の定義です。 一部のW杯の日記では丁寧にそれらの定義ついて書いてあったりしますが、そうでないものもあります。
それに際してW杯の日記の日記で問題になっている点は2つです。
1)日本人への「礼儀のない奴等だ」という発言
2)昨日(2006/06/13)ウルサン大学芝生にて、W杯中継でトーゴの国歌が流れるとき、その場の不特定多数の視聴者が韓国の国歌を歌ったこと。
まず、1)についてですが、僕はその場に居合わせていなかったので、詳しいことは知りません。なのでW杯の日記の記述を元に判断します。
W杯の日記をもとに事実関係を整理すると、以下のようになります。
- 日本人たちは寄宿舎売店前の休憩所で日本を応援していた。
- その後ろで韓国人たちはオーストラリアを応援していた。
- そのなかの韓国人が「礼儀のない奴等だ」という発言をした。
- 日本人はそう言われた理由を正確には知らない。
とあるW杯の日記の記述には、「韓国人」の定義なしに、「韓国人が『礼儀のない奴等だ』と言った」というふうに書いてあるものもありますが、これを読むと韓国人全員がそういったのか、韓国人のごく少数が言ったのか一見わかりません。その点で誤解を招きますが、実際のところウルサン大学寄宿舎売店の前にいた韓国人なので、ごく少数という補足が必要になります。
2)についても同じような理解ができるかと思います。トーゴの国歌を韓国の国歌で上書きすることの善し悪しはここではあえて問題にしないでおきます。2)の場合も、W杯の日記の一部は「韓国人がトーゴの国歌が流れるとき韓国の国歌をわざと歌った」といったような表記があります。これも、読んでいる方は誤解をしかねません。やはり注意書きあるいは補足がいるでしょう。
批判すべき材料があれば、他人を批判することは結構だと思います。でも、批判するときのマナーはやっぱり守らないと行けないと思います。批判する内容と事実関係を正確にし、厳密にしたいものですね。
今回の補足日記をまとめると「『韓国人は~』って批判するときは韓国人の全体なのか一部の人なのか、具体的に定義あるいや限定して言ってください」ということです。「韓国人は●●だからダメだ」とかいう発言は簡単ですが、そうしたとき「日本人は●●だからダメだ」という低レベルの反日主義者と同じ思考回路と言われてもおかしくないでしょう。
「たかが日記じゃん」と思った人もいるでしょうね。でも「されど日記」です。インターネットで不特定多数が見るかもしれません。(そういえば、韓国の反日や日本の兼韓はよくインターネットを利用して活動していますよね。 :-D )それだけの影響力があるという点で、少し気を利かせることができれば理想的だと思います。
あと、「韓国が嫌なら帰ればいいじゃんか」なんて書きましたが、そんなことは別に思っていません。むしろそう言ったって帰らないでしょう。それはたぶん、韓国が嫌いになったのではなくて、韓国の一部の嫌な面を見ただけにすぎないからです。逆を言えばまだまだ良い面はいくらでもあるだろうということです。
スポーツで熱くなればなるほど、クールに世界を見つめたいですねd(^-^)