私の学年から、神田では英語科目を3年間続けて履修しなければなりました。1年次はフレッシュマン・イングリッシュ、2年次はソフモア・イングリッシュ、そして3年次はアドバンスト・イングリッシュといった具合に、各学年によって英語科目が用意されています。
英語科目が必須になったせいで、留学生は思わぬ弊害を被っています。2005年に入学した学生は、英語科目の単位を取らなければなりませんので、留学生は留学先の大学にいる1年間、そこの大学で英語の授業を履修しなければならなくなりました。
蔚山大学でも然りです。私自身英語は好きですし、英語を履修すること自体は苦ではありません。なので、この制度に直接的な不満はありません。
しかし、蔚山大学と英語科目の必須が組み合わさったとき、予想だにしなかった問題が発生しました。蔚山大学の英語の授業は、英語Ⅰ、英語会話、英語聞き取り、スクリーン英語の4科目があります。私はその中で英語Ⅰと英語会話を履修しました。英語会話は先生がネイティブの方で、フレッシュマン・イングリッシュのような感じで行われるので、問題は全くありません。くせ者なのは一方の英語Ⅰです。
英語Ⅰとは実際のところTOEIC対策の講義だったのです。韓国ではTOEICが日本よりも重要視される傾向にあり、それに応えた形の授業なのですが、これがまた面倒。ひとことで説明するなら、高校の時の英語の授業を韓国語で行う講義と言えるでしょう。TOEICの模擬問題を解きながら、文法事項を淡々と学習してゆきます。こういう授業は個人の好き嫌いが出るかと思いますが、骨の折れる講義であることには変わりがないでしょう。
外国の大学で英語の科目を履修するときは、講義の評判を十分に聞いて、自分に合ったものを履修しなければなりませんね。